第76回 国家試験 | 午前問題
午前/問題12
MRI で正しいのはどれか。
1.T2 緩和時間は T2*緩和時間より短い。
2.水の T1 緩和時間は筋肉の T1 緩和時間より長い。
3.筋肉の T1 緩和時間は脂肪の T1 緩和時間より短い。
4.ガドリニウム造影剤は T2 緩和時間に影響を与えない。
5.静磁場強度が大きいほど Larmor〈ラーモア〉周波数は低くなる。
午前/問題15
MRCP で高信号に描出されるのはどれか。
1.門 脈
2.肝囊胞
3.膵実質
4.総胆管結石
5.腸間膜脂肪
午前/問題16
MRI の脂肪抑制法で正しいのはどれか。
1.CHESS 法は T1 値の影響を受ける。
2.STIR 法は周波数選択的に脂肪信号を抑制する。
3.CHESS 法では最初に 180 度の RF パルスを印加する。
4.Dixon 法は in-phase における脂肪抑制効果を利用する。
5.STIR 法は CHESS 法より磁場の不均一性の影響を受けにくい。
午前/問題17
MRI の化学シフトアーチファクトが軽減されるのはどれか。
1.加算回数を増やす。
2.脂肪信号を抑制する。
3.受信バンド幅を狭くする。
4.周波数エンコード数を増やす。
5.静磁場強度が高い装置を使用する。
午前/問題20
心臓 MRI 四腔像(別冊No. 1)を別に示す。
矢印で示す構造と直接交通している血管はどれか。
1.肺静脈
2.下大静脈
3.肺動脈幹
4.腕頭静脈
5.上行大動脈

午前/問題21
腹部 MRI の T2 強調像(別冊No. 2)を別に示す。
多房性の腫瘤が存在する臓器はどれか。
1.肝 臓
2.腎 臓
3.膵 臓
4.大 腸
5.脾 臓

午前/問題22
腹部 MRI の T2 強調像(別冊No. 3)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。
1.脾 臓
2.脾静脈
3.左副腎
4.腹腔動脈
5.左横隔膜脚

第76回 国家試験 | 午後問題
午後/問題12
3T MRI で脳白質の T1 緩和時間[s]に最も近いのはどれか。
1. 1 × 10-3
2. 1 × 10-2
3. 1 × 10-1
4. 1 × 100
5. 1 × 10
午後/問題13
1.5T MRI と比較した 3T MRI の特徴で正しいのはどれか。
1.SAR は減少する。
2.SN 比は減少する。
3.T1 緩和時間は短縮する。
4.磁化率アーチファクトは増加する。
5.ケミカルシフトアーチファクトは減少する。
午後/問題15
SE 法 TR 500 ms、TE 10 ms の頭部 MR 像で最も高信号を呈するのはどれか。
1.基底核
2.側脳室
3.下垂体前葉
4.眼窩内脂肪
5.頭蓋骨皮質
午後/問題16
MRI の高速 SE 法で数値を大きくすると撮影時間が短縮するのはどれか。
1.TE
2.TR
3.加算回数
4.位相エンコード数
5.エコートレイン数
午後/問題17
細胞外液性ガドリニウム造影剤で正しいのはどれか。
1.経口投与する。
2.鉄を含有している。
3.T1 緩和時間短縮効果がある。
4.高齢者への投与は禁忌である。
5.肝細胞に特異的に取り込まれる。
午後/問題18
生体内の代謝情報を取得できるのはどれか。
1.MRA
2.FLAIR 像
3.拡散強調像
4.MR hydrography
5.MR spectroscopy
午後/問題21
肩関節の MR 像(別冊No. 2)を別に示す。
矢印で示す構造はどれか。
1.鎖 骨
2.棘上筋
3.肩甲骨
4.小円筋
5.肩甲下筋

午後/問題22
頸部 MR 像(別冊No. 3)を別に示す。
正しい組合せはどれか。 2 つ選べ。
1.ア ー 気 管
2.イ ー 甲状腺
3.ウ ー 食 道
4.エ ー 総頸動脈
5.オ ー 頸静脈

午後/問題23
頭部 MRI の T2 強調像(別冊No. 4)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。
1.橋
2.延 髄
3.視 床
4.小 脳
5.中 脳

第75回 国家試験 | 午前問題
午前/問題11
永久磁石の MRI 装置の特徴について、超電導磁石の MRI 装置と比較した場合に
正しいのはどれか。
1.磁場強度が高い。
2.クエンチが発生しない。
3.磁場の安定性が優れる。
4.電波シールドが不要である。
5.傾斜磁場コイルが不要である。
午前/問題15
MRI で数値を大きくすると SN 比が低下するのはどれか。
1.加算回数
2.静磁場強度
3.受信バンド幅
4.ボクセルサイズ
5.RF コイルの感度
午前/問題16
MRCP 像(別冊No. 1)を別に示す。
正しいのはどれか。
1.T1 強調像である。
2.胆囊管は描出されていない。
3.ガドリニウム造影剤を用いる。
4.総胆管結石は高信号に描出される。
5.消化管内の液体信号を消すために陰性造影剤を用いる。

午前/問題17
頸部 MRA 像(別冊No. 2)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。
1.外頸動脈
2.総頸動脈
3.椎骨動脈
4.内頸動脈
5.脳底動脈

午前/問題21
MRI の磁化率アーチファクトを抑制する方法で正しいのはどれか。
1.TE を長くする。
2.スライス厚を厚くする。
3.受信バンド幅を狭くする。
4.ピクセルサイズを大きくする。
5.GRE 法ではなく SE 法を用いる。
午前/問題24
MRI の IR 法で正しいのはどれか。
1.IR パルスとして 90 度パルスを使用する。
2.FLAIR 法は自由水の信号を抑制する目的で使用する。
3.STIR 法は脂肪信号を特異的に抑制することが可能である。
4.信号を抑制したい組織の縦磁化がゼロになる時間に TR を設定する。
5.組織間の共鳴周波数の差を利用して特定組織の信号を抑制する手法である。
第75回 国家試験 | 午後問題
午後/問題8
造影剤自動注入装置で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1.特定保守管理医療機器である。
2.造影剤の注入速度を早くすると注入圧力は下がる。
3.MRI で使用する造影剤注入装置は磁性体材料で作られている。
4.可変式造影剤注入装置は造影剤注入中に注入速度を変更できる。
5.装置に表示される注入圧力は血管内へ直接かかる圧力を示している。
午後/問題11
SE 法と比較した GRE 法の MRI の特徴で正しいのはどれか。
1.横磁化が大きい。
2.出血の検出に劣る。
3.血流を画像化できない。
4.T2*強調像が撮影可能である。
5.磁化率アーチファクトの影響が小さい。
午後/問題15
頭部 MR 像(別冊No. 2)を別に示す。
撮影法で正しいのはどれか。
1.T1 強調像
2.T2 強調像
3.FLAIR 像
4.拡散強調像
5.プロトン密度強調像
午後/問題16
頭部 MRA 像(別冊No. 3)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。
1.脳底動脈
2.後大脳動脈
3.前交通動脈
4.前大脳動脈
5.中大脳動脈
午後/問題17
女性骨盤 MRI の T2 強調矢状断像(別冊No. 4)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。

1.腟
2.子 宮
3.恥 骨
4.直 腸
5.膀 胱
午後/問題20
MRI の拡散強調像で誤っているのはどれか。
1.見かけの拡散係数が得られる。
2.拡散強調用傾斜磁場を印加する。
3.急性期脳梗塞の診断に有用である。
4.b 値が大きいほど拡散が強調された画像となる。
5.水分子の動きが大きいほど信号強度は上昇する。
午後/問題21
健常成人の胸部 MR 像(別冊No. 6)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。
1.右心房
2.左心室
3.左心房
4.肺動脈幹
5.上行大動脈
午後/問題22
MR 像(別冊No. 7)を別に示す。
この画像で認められるアーチファクトはどれか。
1.磁化率
2.折り返し
3.モーション
4.ケミカルシフト
5.マジックアングル
午後/問題23
1.5 T MRI で高速スピンエコー法、TR 2,000 ms、TE 80 ms、加算回数 2 回、
FOV 25 cm、マトリクスサイズ 256 × 256 の撮影を行った。
ピクセルサイズ[mm]に最も近いのはどれか。
1. 0.5
2. 1
3. 1.5
4. 2
5.10
午後/問題24
MRI において SAR の増大に関係するのはどれか。
1.エコー時間
2.視野サイズ
3.スライス数
4.スライス選択傾斜磁場
5.位相エンコード傾斜磁場
第74回 国家試験 | 午前問題
午前/問題12
MRI 装置の超伝導磁石で正しいのはどれか。
1.形状はオープン型である。
2.コイルの線材は銅である。
3.冷却に液体ヘリウムを用いる。
4.3T を超える高磁場は得られない。
5.電流が流れている間は電力が消費される。
午前/問題15
MRCP 像(別冊No. 1)を別に示す。
主膵管はどれか。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ

午前/問題19
脳の MRA で MT パルスの付加によって生じるのはどれか。2つ選べ。
1.騒音の増大
2.SAR の増大
3.脂肪信号の抑制
4.脳実質の信号低下
5.磁場の時間変化率[dB/dt]の減少
午前/問題20
脳の MRI で灌流情報が得られるのはどれか。2つ選べ。
1.ASL(arterial spin labeling)
2.DSC(dynamic susceptibility contrast)
3.DTI(diffusion tensor imaging)
4.MRS(magnetic resonance spectroscopy)
5.VBM(voxel-based morphometry)
午前/問題21
腹部 MR 像(別冊No. 4)を別に示す。
矢印のアーチファクトを軽減するのはどれか。
1.TE の延長
2.TR の延長
3.呼吸同期法の併用
4.CHESS パルスの付加
5.スライス外への空間飽和パルスの付加

午前/問題22
脳の MR 像(別冊No. 5)を別に示す。
中脳水道はどれか。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ

午前/問題24
MRI の SN 比が高くなるのはどれか。
1. TR を短くする。
2.加算回数を増やす。
3.スライス厚を薄くする。
4.受信バンド幅を広くする。
5.位相エンコード数を増やす。
第74回 国家試験 | 午後問題
午後/問題12
MRI の撮影中に検査室内に発生する規則的な音の原因で考えられるのはどれか。
1.静磁場の回転
2.クエンチの発生
3.傾斜磁場の印加
4.電源装置の振動
5.RF パルスの印加
午後/問題15
MRI の化学シフト(共鳴周波数の差)を用いた脂肪抑制法として誤っているのは
どれか。
1.SPIR 法
2.STIR 法
3.CHESS 法
4.DIXON 法
5.二項励起パルス
午後/問題17
脳のファンクショナル MRI で解析対象の信号源に利用されるのはどれか。
1.BOLD による磁化率効果
2.MT パルスによる磁化移動効果
3.MPG による水分子拡散強調効果
4.CHESS パルスによる脂肪信号抑制効果
5.ガドリニウム造影剤による緩和時間短縮効果
午後/問題18
膝 MRI のプロトン密度強調矢状断像(別冊No. 2)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。
1.半月板
2.後十字靱帯
3.前十字靱帯
4.外側側副靱帯
5.内側側副靱帯

午後/問題19
頭部 MR 像(別冊No. 3)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。
1.外転神経
2.顔面神経
3.三叉神経
4.動眼神経
5.内耳神経

午後/問題21
SE 法と比較した高速 SE 法の特徴で正しいのはどれか。
1.撮影時間の延長
2.脂肪の低信号化
3.磁化率効果の減少
4.画像の高コントラスト化
5.パーシャルボリューム効果の減少
午後/問題23
骨盤部 MRI の T2 強調像(別冊No. 6)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。
1.子 宮
2.精 囊
3.直 腸
4.膀 胱
5.前立腺

次の問題へ>> 診療画像機器/検査学 超音波・眼底
